セットアップ
ゲートウェイは車内に設置するデバイスです。ゲートウェイは各種センサーから車両のデータを収集してクラウド上に保存します。以下の手順に従いゲートウェイと周辺機器のセットアップを行ってください。
ゲートウェイ本体 (VIA AMOS-825 車載エッジコンピューティングシステム)
各種センサーからデータを収集し、クラウドと連携するコンピューターです。ソフトウェアのインストールやOSなどは設定済みの状態で出荷されていますので、電源を入れればデータの収集が開始されます。
電源入力
標準でシガーソケットプラグが付属します。付属のプラグでは対応できない車両の場合、標準添付のターミナルコネクタを再利用して、お客様ご自身でヒューズボックス等から配線工事を行ってください。
Power LED
本体の電源がONになると緑色に点灯します。システムの保護のため、車両の電源をONにしてもすぐには本体の電源はONになりません。本体に電源が供給されてから約5秒後に本体の電源がONになりPower LEDが点灯します。
GPS アンテナ
付属品のGPSアンテナを背面パネルにあるGPSアンテナコネクタに接続してください。GPSアンテナはダッシュボードの上面など電波を受信できる位置に両面テープ (別売) で固定してください。
Wi-Fi/BT アンテナ
付属品のWi-Fi/Bluetooth アンテナを背面パネルのコネクタに接続してください。
USB コネクタ、USB ハブ
付属するUSBハブに通信ドングルと加速度センサーを接続し、USBハブを背面パネルにあるUSBコネクタに接続してください。
透明プラスチックケース
ゲートウェイ本体、USBハブ、加速度センサー、シートセンサーのコントローラー、余剰な配線は、ケース内に両面テープ(別売)などでしっかりと固定し、蓋をしてください。
注意事項
以下の写真に示す形のUSBハブを利用する場合があります。その場合も同様に、通信ドングルと加速度センサー(及びビデオカメラ等の周辺機器)は全てUSBハブに接続してください。
通信ドングル (HUAWEI MS2372の場合)
付属のケーブルを使い、USBハブに接続してください。通信中はLEDが緑色で点滅します。赤点滅や黄色点滅をする場合、設置場所を窓ガラスの付近など電波を受信しやすい場所に変更してください。
通信ドングル (SORACOM ONYXの場合)
付属のケーブルを使い、USBハブに接続してください。通信中はLEDが青色でゆっくりと点滅します。短めの点滅をする場合、設置場所を窓ガラスの付近など電波を受信しやすい場所に変更してください。
加速度センサー (M5STACK Grayの場合)
付属のケーブルを使い、USBハブに接続してください。設置する際は、地面に対して水平となるように、また、ケーブルコネクタ側が車両進行方向前方になるように両面テープ (別売) などで固定してください。
加速度センサー (Bosch Sensortec BNO055 USB-STICKの場合)
付属のケーブルを使い、USBハブに接続してください。設置する際は、地面に対して水平となるように、また、ケーブルコネクタ側が車両進行方向後方になるように両面テープ (別売) などで固定してください。
各種センサー (オプション)
Mobility Cloud評価キットは標準でGPSおよび加速度のデータを収集できます。
その他にも以下に示すセンサーに対応していますが、以下に示すセンサーはオプション (有償) でのご提供となります。また、後からセンサーを追加したい場合、ゲートウェイ側の設定変更作業が必要となる場合があります。詳しくはMODE担当者にご相談ください。
各種センサーの接続はゲートウェイ本体の電源プラグを抜いた状態で行ってください。
OBD-IIケーブル (12V専用)
車両側のOBD-IIコネクタと接続することにより車速やエンジン負荷などのデータを収集できます。OBD2ケーブルをUSBハブに接続してください。OBD-IIケーブルのOBD-IIコネクタを車両のOBD-IIポートに接続してください。OBD-IIポートは一般的に運転席の足元にあります。車両側の接続方法については各車両のマニュアルを参照してください。
注意事項
- 12V車両専用です。24V車両には接続しないでください。
- OBD-IIケーブルが運転者の足元にあると大変危険です。OBD-IIケーブルが運転の支障にならないよう注意して設置してください。OBD-IIの延長ケーブル(別売)を利用すると良い場合があります。
- 正しく接続ができていても車両側の制限によりデータを取得できない場合があります。詳しくはMODE担当者にご相談ください。
シートセンサー (デルタツーリング スリープバスター)
座席に装着したセンサーパッドから、ドライバーの体調(眠気・疲労)のデータを収集できます。センサーパッドからでている線をコントローラー右側面にあるプラグにつなぎ、コントローラーとUSBハブをUSBケーブルで接続してください。
環境センサー (OMRON 2JCIE-BL01、2JCIE-BU01)
車内の温度、湿度、CO2、気圧などのデータを収集できます。センサーとゲートウェイの間はBLEで無線通信します。USBの延長ケーブルを用いるなどして、車内の適切な場所に環境センサーを設置してください。シガーソケットに挿して使うスマートフォンのUSB充電器(別売)に挿して使うこともできます。
ビデオカメラ (Logitech C920)
危険運転 (急加速、急ブレーキ、急ハンドル) 検出時に、その前後約10秒間の動画を記録します。動画はWebアプリケーションから参照したりダウンロードしたりすることができます。ビデオカメラのUSBケーブルをUSBハブに接続してください。
押しボタン (Braveridge BTN01)
ドライバーが手動で押して利用します。Mobility Cloud評価キットではビデオ録画開始ボタンとして設定されており、ドライバーがボタンを押した前後約10秒間の動画を記録することができます。センサーと押しボタンの間はBLEで無線通信します。車内の適切な場所にボタンを設置してください。
ゲートウェイの設置
助手席シート下、後部座席の足元、またはトランクなど、運転に支障がない安全な場所に本体や各種センサーを固定してください。
注意事項
- 走行中の衝撃などで評価キットが移動すると大変危険です。万が一移動しても運転に支障が無い位置に、自動車内装用の面ファスナー(別売)などで確実に車体に固定してください。
- カメラやGPSの受信アンテナは、運転およびエアバッグの動作に影響が無い位置に設置してください。決してエアバックの付近には設置しないでください。
- 加速度センサーの向きが車両進行方向の向きとあっていることを確認してください。設置方向が正しくない場合、加速度センサーのデータに誤りが生じます。
電源の接続
電源プラグをシガーソケットに接続してください。電源プラグの赤ランプが点灯することを確認してください。
約5秒後に評価キット本体へ電源が入ります。本体の電源がONになると本体のPower LEDが緑色に点灯します。本体の電源が入らない場合には評価キット本体の電源スイッチがON (I)になっていることを確認してください。
動作の確認
以下の状態が確認できれば、各種センサーとゲートウェイ、ゲートウェイとクラウドは正常に通信できる状態になっています。データが収集できていることをWebアプリケーションから確認してください。
いずれかに不具合がある場合、USBハブとの接続およびUSBハブと本体の接続を見直してください。一見すると接続ができている状態でも接続不良(コネクタが抜けかかった状態)になっていることがあります。コネクタを抜いて再接続を試みてください。
M5Stack (加速度センサー) の動作確認
M5Stackの画面に緑色の文字で加速度データが表示されていれば正常に動作しています。赤字でWAITING FOR GWと表示され続けますが、不具合ではありません。正しくデータが取得できているかどうかはWebアプリケーションからご確認ください。
通信ドングルの動作確認
通信ドングルのLEDが通常状態で点滅していることを確認してください。3G/LTEネットワークの電波の状態により、接続までに1分程度かかる場合があります。
OBD-IIケーブルの動作確認
LEDが緑色に点灯(約5秒に1回点滅)していれば正常に動作しています。
ビデオカメラ (Logitech C920)の動作確認
評価キット本体の電源を入れると自動的に録画が開始されます。録画中は、カメラ前面のLEDが青く点灯しつづけます。録画開始までに1分程度かかる場合があります。
押しボタンの動作確認
押しボタンをクリックして、ボタンのLEDが緑色に点灯することを確認してください。ビデオカメラを接続している場合、ボタンを押した瞬間を含むビデオクリップがアップロードされます。